面接で伝える自己PRは、履歴書と同じ内容でいい?ベストな伝え方と注意点

このページのまとめ

  • 自己PRは面接と履歴書で同じ内容にする
  • 履歴書の自己PRを面接で補足したい場合は、趣旨を変えずに伝える
  • やむなく自己PRの内容を変える際も、面接と履歴書の一貫性を意識する

面接で履歴書と同じ内容の自己PRを伝えても良いのでしょうか?面接での自己PRの伝え方に疑問を持つ就活生もいるかと思います。基本的に自己PRの内容は面接と履歴書で統一させることをおすすめします。相手の理解を得るために、面接と履歴書の内容は一貫性を持たせることが大切です。このコラムで自己PRを伝える際のポイントと注意点を知り、面接官に自分を効果的にアピールしましょう。
 

 

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面接と履歴書で自己PRは変えたほうが良いのか

履歴書の自己PRの内容を、面接では変えて伝えた方が良いのでしょうか?結論は、「履歴書と面接で自己PRの内容は変えない方が良い」です。

履歴書と同じ内容をなぞるだけだと面接官が物足りなく感じるのでは?と不安を覚える就活生もいるでしょう。しかし、時間や手順の関係で、履歴書に目を通せていない面接官もいるはずです。また、履歴書とは明らかに異なる内容の自己PRを応募者が伝えた場合、面接官に不信感を抱かせてしまう可能性もあります。企業は「これも、あれも」とたくさんの自己PRを一度に提供されても、応募者のイメージを定められません。人物像がはっきりしない応募者では、企業も採用しづらいといえるでしょう。いっぽう、履歴書と同じ自己PRを面接で伝えれば、応募者の主張は整合性があるとされます。面接官に疑問を抱かせることなく、自分をアピールすることができるでしょう。

 

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面接や履歴書で自己PRを問われる理由

履歴書や面接で、多くの企業が応募者に自己PRを求めてきます。履歴書やエントリーシート、面接といった複数の場面で繰り返し聞かれることもあるでしょう。企業はなぜ自己PRについて聞くのでしょうか?その理由を確認していきましょう。

応募者の人柄やスキルを確認している

企業が応募者に自己PRを聞く理由として、応募者の人柄やスキルを確認したいということが考えられます。組織に所属すれば協調性が求められますし、仕事には時として忍耐力が必要です。応募者がどのような人柄かを知れば、職種に対する適正や職場でのコミュニケーション能力の指標にすることができるでしょう。

それはスキルに関しても同じことがいえます。企業にとって、応募者が持っているスキルは重要なはずです。職場で活かせるスキルであれば、企業が求める人材や職種に適していると考えられるためです。また、即戦力として期待できるかどうかも確認しているといえるでしょう。

自社に適した人材かどうかを確認している

自社の業務方針や雰囲気に合った人材かどうかを知ることも、企業が応募者に自己PRを聞く理由の1つだといえます。企業が応募者に求める業務方針と応募者が希望する働き方に食い違いがあると、人づき合いでのトラブルや早期の退職、仕事に対する意欲の低下につながりかねません。そうならないために、企業は自己PRを通して、応募者の自社への適正を見極めようとしていると考えられます。たとえ職種に見合った充分な経験とスキルを持っていたとしても、自社の雰囲気や方針に合わないと判断されれば、採用に至らないケースもあるでしょう。

 

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面接で履歴書と同じ内容を話す際の4つのポイント

企業は、バリエーションに富んだ自己PRを求めている訳ではないはずです。自己PRは、応募者の人柄や雰囲気、自社との適正を企業が見極めるために聞いていると考えられます。ここでは、面接と履歴書で同じ自己PRを伝える際のポイントを知りましょう。

1.話の筋を変えない

履歴書に書いた自己PRの内容を一言一句変えずに面接で話す必要はありません。大切なことは、「履歴書の自己PRで伝えたい話の筋を変えない」ということです。面接官にとって応募者の話に一貫性があるかどうかは重要です。企業は応募者の提出した書類や質疑応答に納得できたからこそ採用という決断を下すためです。履歴書と面接で異なる発言をしてしまうと、企業に不信感を持たせてしまう可能性があります。

2.履歴書では書ききれなかった内容を補う

人によっては、履歴書の所定の欄には書ききれなかった内容もあるでしょう。もう少し掘り下げた自己PRが行いたかったという就活生は、面接の際に履歴書の内容を補足しても良いかと思います。より具体性のある自己PRにできれば、企業からの評価も得やすいでしょう。ただし、すでに記載してある自己PRの趣旨は変えずに、あくまで元の内容に言い添えるスタンスで行うことが重要です。

3.面接官の詳しい質問に答えられるよう準備しておく

面接では、面接官が履歴書に書かれた内容を掘り下げて質問してくるケースもあります。その際に落ち着いた返答ができるように、あらかじめ想定される質問をいくつか考えておくと良いでしょう。自分だけでは質問が思いつかないという就活生は、他人に自分の履歴書を見てもらうのも1つの手段です。他人が自分の自己PRを読んだ時に、どのような疑問が湧くかを教えてもらいましょう。履歴書の自己PRに対する質問に整然と答えることができれば、面接官へのアピールにつながるはずです。

4.覚えた自己PRをただ読むだけにならないよう注意する

同じ内容で良いとは言っても、覚えていることをそのまま発するだけでは、ただの棒読みになってしまいます。相手の問いに対して、書いた文章を思い出しながら話すのではなく、会話の一部として自然に答えられるよう努めましょう。ただ、面接の場では緊張でうまく話せないということもよくあります。まずは面接の練習をして対策を練るのがおすすめです。声に強弱をつけたり、話のテンポに緩急をつけたりして、相手によりひびく話し方を研究してみましょう。

 

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自己PRについてのキャリアアドバイザーのアドバイス

面接で伝える自己PRは履歴書の内容と同じで問題ありませんが、丸暗記の棒読みにならないように注意しましょう。
コツは「アピールポイントとエピソードの概要は変えない」「エピソードの補足や詳細は追加してOK」と思っておくこと。履歴書などの書面では字数制限などもあってエピソードの詳細や意思決定の背景などを伝えきれないことが多いので、そこをメインで補足するイメージです。

また、自分で話しすぎず面接官からの追加質問を待つことも意識しましょう。
補足しよう補足しようと思いすぎると、ひとつの質問に対する回答として冗長な印象を持たれてしまいます。あくまで履歴書ベースで簡潔に回答し、追加で面接官からされる質問(いわゆる深掘り)を待つとバランス良く回答できますよ。

同じ強みを発揮できた別のエピソードを聞かれる場合があるので、複数のエピソードで裏付けられるように準備しておくのがおすすめ。エピソードを複数用意しておくと、面接の場で自己PRが飛んでしまって別のエピソードを話してしまってもリカバリーが効きやすくなるメリットにも期待できます。

 

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自己PRで違う内容を話す場合の注意点

自己PRの内容は変えない方が良いと説明してきましたが、就職活動をしていく中で事情が変わることもあるかと思います。どうしても違う内容の自己PRを面接で伝えたい場合は、以下の点に配慮しましょう。

履歴書の自己PRを主軸に置いて内容を変化させる

あくまで履歴書の自己PRは活かしつつ内容の転換を図りましょう。たとえば、「私の強みは傾聴力です」と履歴書に書かれているのに、そこには触れずに「私の強みは提案力です」と面接で伝えられたら、面接官は疑問を感じてしまいます。この場合、「傾聴力を活かして相手のニーズを把握し、その需要を満たすための提案力も養ってきた」と履歴書の自己PRをベースにした内容に切り替える方法がおすすめです。整合性のない自己PRは相手の共感を得づらく、高評価につながりにくくなるため注意しましょう。

「履歴書には記載しておりませんが」と前置きを入れる

基本的に履歴書の自己PRと全く関係ない内容を伝えることは避けた方が無難です。一貫性のない内容は面接官に不信感を持たせる可能性があります。それでも、どうしても伝えたいことがある場合には、「履歴書には記載しておりませんが」と断りを入れてから話し始めましょう。面接官に唐突な印象を与えないために、一言添えるのが相手へのマナーかと思います。「履歴書には記載がないと認識しているが伝えさせてください」と謙虚な姿勢を示すことが大切です。

面接と履歴書の自己PRにつながりを持たせるよう意識する

面接で自己PRを変えて伝える際にも、履歴書とのつながりは常に意識しましょう。先に述べているように、履歴書と面接で自己PRが矛盾してしまうと、信頼性に欠ける応募者だと企業に判断される恐れがあります。そのようなリスクを考慮した上で、どうしても変更したいことがあれば、相手が理解できるような説明に努めましょう。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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