志望理由ってどう書くの?書き方のルールや例文を紹介!

このページのまとめ

  • 適切な志望理由を書くには、企業研究や自己分析をしっかりと行う
  • 志望理由は、結論→詳しい志望動機→理由→入社後のビジョンの流れで書く
  • 第三者に添削をしてもらうと、気づきにくかった点を発見しやすい

志望理由ってどう書くの?書き方のルールや例文を紹介!のイメージ

志望動機は、応募先企業に熱意を伝えるためにも必要不可欠です。
このコラムでは、志望動機を書く際の大まかな流れや注意点など、説得力のある志望理由を作成するためのポイントを多数紹介。また、それぞれの場合に応じた例文4選付きです。エントリーシートや履歴書、面接でアピールの仕方に悩んでいる方はぜひご参照ください。

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目 次

企業は志望理由から何が知りたい?

就職活動において、志望理由は重要な役割を果たします。志望理由から企業が知りたいポイントを押さえ、適切な回答を用意しましょう。以下で、企業が志望理由から知りたいことを解説します。

入社意欲、熱意

志望理由を聞き出し、入社意欲や熱意がどれくらいあるか判断する意図があります。企業としては、意欲的に事業に取り組んでくれる人材を採用したいため重要な項目です。

入社意欲や熱意がうまく伝わらないと、「ほかの企業でも良いのでは」「志度が低いのでは」と思われてしまいます。自分がなぜ応募先の企業に入社したいと思ったのかを、はっきりと答えられるようにしておきましょう。

企業・業界研究ができているか

志望理由を明確にするためには、企業・業界研究を徹底して行う必要があります。たとえ実務経験がなくても、自分が志望する企業や業界のことはしっかりと理解しておきたいもの。

企業研究や業界研究不足だと、「あまり調べていないということは志望度が低いのでは」と判断され不採用になる可能性が高まります。熱意のぶんだけ知識も蓄えておけば、志望動機の内容もそれだけ充実したものになるでしょう。

将来に対してどんなビジョンをもっているか

企業は、応募者が将来のビジョンをもっているかどうかもチェックしています。志望理由では、自分が会社に入りたい熱意を伝えるだけでなく、入社後どのように活躍して貢献していきたいかも伝えましょう。

自分がどのような仕事に携わり、キャリアを積んでいきたいかを具体的に伝えるのがポイントです。入社してすぐ、1年後、5年後、10年後のように、具体的な時期に分けて考えてみてください。

企業の「何に」「なぜ」惹かれたのか

「何に」「なぜ」惹かれたのかを確認することで、「会社で働くにあたって十分なモチベーションがあるのか」を把握する意図があります。

「何に」のポイントは、数多くある企業のなかからその企業にしかない要素を挙げること。そして、その要素に「なぜ」惹かれたのかを明確にする必要があります。「魅力を感じたから」といった抽象的な表現ではなく「どんなところに魅力を感じたのか」を具体的に説明できるようにしましょう。

企業が志望理由から確認していることは、「志望動機の伝え方は重要!入社意欲が伝わるポイントを解説します」も参考にしてください。

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志望理由を考える前にやるべき3つのこと

何も準備がない状態で志望理由を考えても、内容が薄い文章になってしまいます。事前に情報収集をしっかりと行いましょう。そのうえで、企業に好印象を与えられる具体的な志望動機を練るのが大切です。

企業研究を行う

先述したように、説得力のある志望理由を作るためには志望する業界や企業への理解が不可欠です。企業研究を念入りに行い、知識を深めておきましょう。

ただし、Webサイトなどに掲載されていることをなぞるだけでは熱意が伝わりません。企業の方針や特色、サービスや商品などを把握し、どこに惹かれたのかまで洗い出す必要があります。また、その企業のこれまでの実績や取引先、競合企業との違いなども研究しておくとよいでしょう。

企業研究のやり方は、「企業研究の目的とやり方は?簡単に情報をまとめられる方法を解説」を参考にしてください。

実際に働いている人に話を聞く

説明会への出席やWebサイトを見るのもよいですが、実際に企業で働いている人の生の声を聞くのも有効です。可能であれば、OB・OG訪問をして業務内容や仕事のやりがいなどについてより深く聞いてみましょう。OB・OG訪問で得た内容を盛り込めば、志望動機に厚みが増してより説得力のある文章に仕上がります。

OB・OG訪問のやり方は、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」を参考にしてください。

自己分析をする

自己分析は、企業と自分の結びつきや入社後活かせる強みなどを説明するうえで欠かせません。自分が大学生活やアルバイトのなかで経験してきたことを振り返り、アピールに繋がるエピソードを見つけて志望企業とマッチする内容を絞り込んでおきましょう。志望理由で話すエピソードは、いかに華やかな経歴を残したかよりも、企業が求める人材と自分の強みが合っているかどうかが大切です。

自己分析のやり方は、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」を参考にしてください。

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伝わる志望理由の書き方のルール

採用担当者に伝わりやすい志望理由の書き方は、「結論→具体的な志望動機→理由→入社後のビジョン」の流れです。自分で書いた志望理由が、ここで挙げるルールに沿っているか確認してみてください。

結論から述べる

就職活動で書く文章全般にいえることですが、まずは結論から述べましょう。最初に結論を述べることで、話を聞く側はそのあとに続く内容を把握しやすくなります。「貴社で〜〜の事業に携わりたいです」「貴社の〜〜という理念に共感しました」というように、一言で簡潔に述べるのがポイントです。

具体的な志望動機を説明する

最初に結論として述べた内容を、さらに具体的に説明します。具体的に伝えれば、より熱意が伝わるでしょう。
たとえば、以下のように伝えてみてください。

貴社の〜〜の事業に営業として携わり、〜〜がより発展するための提案をしていきたいと考えています

裏付けとなる理由をエピソードを交えながら述べる

続いて、志望動機の裏付けとなる理由を、自分の強みやエピソードを交えて伝えましょう。「なぜその会社でなくてはならないのか」が分かるような文章にするのがコツです。
たとえば、以下のように伝えてみてください。

OB訪問で営業担当の☓☓様から詳しい仕事内容や、〜〜の事業を通した地域貢献のお話を詳しく伺い、ぜひ貴社に入社したいと思いました。

私は販売のアルバイトをしております。ただものを売るだけでなく、その先にあるお客さまの充実した生活を常に考えながら、商品についての丁寧な説明を心がけておりました。

お客さまに「説明が分かりやすく、安心して商品を選べる」と評価していただき、〜人ほどの顧客獲得にも繋がりました。

お客さまのことを常に考えて商品を提案する姿勢は、貴社の〜〜事業の営業でも活かしていけると自負しております。

入社後のビジョンを伝える

最後に、入社後にどのように活躍していきたいかを詳しく伝えます。このときにポイントとなるのは、「新入社員は即戦力ではなくポテンシャルが求められている」と意識することです。
たとえば、以下のように伝えてみましょう。

貴社に入社させていただいた際は、アルバイトでの経験を活かし、営業としてお客さまに寄り添いながらよりよい生活を提供していきたいと考えています。

貴社の一員として○○事業を通してお客さまに貢献し、貴社の発展にも繋げていきたいです。

志望理由の書き方のルールは、「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」も参考にしてください。

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志望理由を書く際に注意すべき7つのポイント

志望動機を書く際に注意したいポイントを7つご紹介します。下記に注意点を挙げていますので、意識しながら書きましょう。

1.どの企業でも通じる内容にしない

どの企業に応募しても通じるような志望理由を書くのは避けましょう。
たとえば、「御社の事業に魅力を感じました」といった文言だけでは、採用担当者に「うちの会社でなくても良いのではないか」と思われてしまう可能性があります。事業に魅力を感じている場合は、「御社の事業のこのような点に魅力を感じました」というように、その企業ならではの事柄を書き足しましょう。

2.具体性に欠ける内容にしない

志望動機には、具体的な説明が必要不可欠です。「経営理念に共感した」「貴社で学んでいきたい」「休みや給料などの待遇で選んだ」という説明では抽象的な言葉ばかりで根拠を見出せず、意欲がないとみなされてしまうかもしれません。

応募先企業のどのポイントに魅力を感じ、入社後はどのように貢献していきたいかを具体的に説明し、熱意を伝えましょう。

3.お客さま目線の内容にしない

応募先企業が取り扱っている製品やサービスに惹かれ、入社を目指す場合もあるでしょう。

しかし、「貴社の製品に魅力を感じて志望しました」のような、顧客視点のみでの憧れを語るような志望動機では、企業にとってはお客さま止まりになってしまう可能性があります。製品やサービスへの関心はあくまできっかけとして語り、応募先企業の事業にどのように携わっていきたいかをメインに説明しましょう。

4.御社と貴社を使い分ける

「御社」と「貴社」の使い分けに注意しましょう。面接などの口頭で話す時は御社、書類上の文章で書く時は貴社を使用します。緊張しているとうっかり間違えてしまうこともあるかもしれませんが、模擬面接を繰り返して間違えないようにしましょう。

5.第三者に添削してもらう

志望動機を書き終わったら、第三者に添削をお願いしましょう。自分では気づかなかったミスの発見やよりよい文章の作成につながります。

なお、民間の就活エージェントを活用すれば、プロの目線を交えたアドバイスを受けられるためおすすめです。キャリアチケットでも応募書類の添削を行いますので、お気軽にご相談ください。

6.読みやすく書く

一文はできるだけ短くしましょう。40~60文字程度の文章が読みやすいとされているので、目安にしてみてください。もし、1文が長くなるときは文章を分けることも考えましょう。

7.手書きの場合、字は丁寧に書く

手書きで作成する場合は、丁寧な字で書きましょう。習字を習っている人が書いたように誰が見てもきれいな文字である必要はなく、一文字ずつ丁寧に書くことが大事です。

結論部分は少し大きな文字を使い、下の段落と空白を空けて書きます。文字を詰め込み過ぎると読みにくくなるので気をつけてください。

志望理由を書く際のポイントは、「エントリーシートに志望動機を書くコツは?受かるポイントや例文をご紹介」も参考にしてください。

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志望理由の例文4選

ここまでのポイントや注意点をもとに、志望理由の例文を4つご紹介します。

社風に惹かれた場合の例文

私が貴社を志望した理由は、先進的で挑戦心溢れる社風に惹かれたためです。

説明会での〜〜社長の「女性もカッコ良く生きる時代」という言葉がとても印象的でした。業界で初のマシン導入を強みに店舗拡大し、必ず結果がついてくるエステが貴社の武器であると考えています。

また、OB訪問で、経験問わずやる気重視でステップアップしていける事例や女性が働きやすい環境が徹底されている様子を伺い、貴社のもつ挑戦心や柔軟さを感じ志望しました。

社風の「何に」「なぜ」惹かれたのかについて具体的に説明し、志望する企業と他社との違いが理解できていることをしっかりとアピールしましょう。OB訪問で得た情報がある人は、その内容を盛り込むことでより説得力のある志望理由を作成できます。

商品に惹かれた場合の例文

土地開発や施設造りを通してまちづくりに携わりたく、貴社を志望しました。

中学時代、私の地元駅の前に、再開発によって多数の店舗や医療機関、保育園などが入った複合施設が建てられたことで、街の知名度が上がりました。

子供からお年寄りまで幅広い年齢層の住人が増え、廃校寸前だった私の学校や街が活気を取り戻す様子を目の当たりにしました。人の往来が増えてにぎやかになり、生活も便利になったことで、地元を誇れるようになりました。

そのようなまちづくりに自分も携わり、人々の暮らしを豊かにすることに貢献したいと思います。

実体験を盛り込むのも効果的です。志望度やモチベーションの高さが、採用担当者により伝わるでしょう。

仕事内容に惹かれた場合の例文

お客さま一人ひとりのニーズに応えて、最適なメニュー提案や商品案内をする営業の仕事に魅力を感じ、貴社を志望いたします。

私は、学生時代カフェのアルバイトをして、お客さまのご要望にあったコーヒーの種類や飲み方を提案していました。私の提案によって、コーヒーが苦手だった方にもコーヒーを好きになってもらえるようになることにやりがいを感じていました。

貴社においてもお客さまのニーズを丁寧にヒアリングし、よりよい提案ができる営業として、お客さまの新しい価値を見出す仕事をしたいです。

仕事内容に惹かれた理由は、できるだけ具体的に説明しましょう。アルバイト経験を企業の仕事内容に絡めて説明するのも有効です。

企業理念に惹かれた場合の例文

私は貴社のインターンシップに参加した際、貴社の理念に強く惹かれました。「人生に楽しみを」という理念を根底に、社員のみなさんが明るく、チャレンジ精神旺盛で、前向きに仕事に取り組んでいる姿が印象に残ったからです。

インターンシップの模擬体験のテーマである「運営側も楽しめるイベント作り」では、社員の皆さんの常識に囚われない発想力と企画力に感動しました。

この「人生に楽しみを」という理念のもと、入社後3年以内には自分のアイデアで「楽しい」を提供できるよう、先輩方の仕事の仕方をできる限り吸収し、挑戦していきたいと考えています。

企業理念に惹かれた理由を実際に働く社員の姿と絡めて説明することで、より具体的な志望理由を作成できます。さらに、インターンシップの感想を加えれば意欲の高さもアピールできます。

ほかにも志望理由の例文を読みたい方は、「【例文14選】履歴書の志望動機の書き方・注意点を例文とともに解説!」も参考にしてください。

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志望理由の書き方のルールが不安なあなたへ

ここまで、志望理由の書き方のルールやポイントを解説してきました。しかし、「いざ志望理由を書いてみると採用担当者に刺さる文章が書けているのか分からない」「書き方は分かったけれど、なんだか違う気がする」という方も多いのではないでしょうか。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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